中東地域IT商社支援ファンド2号
概要・リスク
本ファンドの概要
実質的な貸付先に対する貸付通貨(※1) | 米ドル建て |
表面利回り(※2) | 年9.0% |
投資倍率(※2) | 1.141倍 |
最低投資金額/投資単位 | 10,000円以上10,000円単位 |
当初販売目標金額(※3) | 10,000,000円 |
募集期間(※4) | 2019年10月28日~2019年11月12日 |
運用期間(予定) | 2019年11月~2021年5月(19ヵ月) |
分配金支払い年月(予定) | 2021年6月 |
分配金支払い方法 | 満期一括 |
※1 直近の貸付通貨の為替動向はこちらをご確認ください。
※2 表面利回りおよび投資倍率は、運用手数料<4.2%(年率換算2.7%)>を差し引いた数字となります。
注:1)上記の運用手数料は運用開始時にご負担いただく形になります。
2)運用益に対しては源泉徴収税が別途差し引かれます。
3)表面利回りおよび投資倍率の詳細はこちらでご確認ください。
※3 投資家の皆様からの応募金額が少ない等によりファンドが成立しない場合があります。
※4 募集期間中に当初販売目標金額に達した時はその時点で募集を終える場合があります。
ファンドのリスク
実質的な貸付先その他の関係者の信用リスク
ファンドの資金は、匿名組合の営業者としてファンドを運営する当社のグループ会社からの他のグループ会社に対する貸付を経由して、最終的に海外の資金需要者(実質的な貸付先)に対する貸付債権の取得資金(貸付金または購入代金)に充てられます。
個々の事情や経済情勢等により実質的な貸付先からの返済が当初の想定通りになされなかった場合、または何らかの事情により上記のグループ会社の財政状態が悪化した場合、本事業における収益の減少または費用の増加がもたらされ、投資家の皆様への分配金額の減少や分配金の遅延などが生じるおそれがあります。
【本ファンドの場合】
<実質的な貸付先>
Octagon International FZCO(アラブ首長国連邦に籍を置く事業者)
<匿名組合の営業者として本ファンドを運営する当社のグループ会社>
クラウドクレジット・ファンディング合同会社(以下「クラウドクレジット・ファンディング」といいます)
<本ファンドからの借入金により実質的な貸付先に対する貸付けを行う当社のグループ会社>
Crowdcredit Estonia OÜ(以下「エストニアグループ会社」といいます)
為替変動リスク
為替レートの変動によって分配金は増減します。
【本ファンドの場合】
円/米ドルの為替レートの変動
ファンドの投資スキームに関わるリスク
当社のファンドは、関係各国の法制(各国間における租税条約や税制を含む)に従い、複数の関係者における業務の連携を伴う投資スキームを基盤としています。そのため、関係国における政治経済情勢の変動や法制の変更、関係者における業務遂行の困難や不能等により投資スキームが十分に機能しなかった場合、本事業における収益の減少または費用の増加がもたらされ、投資家の皆様への分配金額の減少や分配時期の遅延などが生じるおそれがあります。
【本ファンドの場合】
本ファンドに関係する国:日本国(当社およびクラウドクレジット・ファンディングの所在国)、エストニア共和国(エストニアグループ会社の所在国)、アラブ首長国連邦(実質的な貸付先の所在国)
その他のリスク
その他のリスクやリスクの詳細等は同ページにある「契約締結前交付書面」に記載しております。事前に必ずご確認ください。
営業者・募集取扱者について
匿名組合の営業者 | :クラウドクレジット・ファンディング合同会社 |
募集・私募取扱業者 | :クラウドクレジット株式会社 |
※クラウドクレジット・ファンディング合同会社とはクラウドクレジット株式会社の100%子会社です
仕組み
本ファンドの投資スキーム
本ファンドは、クラウドクレジット・ファンディング合同会社(以下「クラウドクレジット・ファンディング」といいます)がクラウドクレジット株式会社(以下「当社」といいます)のエストニア子会社であるCrowdcredit Estonia OÜ(以下「エストニアグループ会社」といいます)に対して貸付けを行います。
その上でエストニアグループ会社はこの借入金を原資として、アラブ首長国連邦を拠点に情報通信機器等の卸売事業を展開する事業者、Octagon International FZCO (以下「Octagon社」といいます)へ貸付けを行います。
投資家の皆様には、クラウドクレジット・ファンディングのエストニアグループ会社向けの貸付事業に対して出資していただきます。
- エストニアグループ会社からOctagon社への貸付金利は年利14.0%です。
- エストニアグループ会社は送金に際して取引銀行に対して所定の送金手数料を支払います。
- エストニアグループ会社がOctagon社に対して米ドル建てで貸付けをするにあたり外国為替手数料等が発生します。
- エストニアグループ会社がクラウドクレジット・ファンディングに対して返済を終えた後にエストニアグループ会社に残った財産はエストニアグループ会社の収入となります。
本ファンドに関する重要情報
1.当社はクラウドクレジット・ファンディングとエストニアグループ会社の議決権を100%保有しております。
また当社の代表取締役である杉山智行は、クラウドクレジット・ファンディングの代表社員としての当社の職務執行者およびエストニアグループ会社のDirectorをそれぞれ兼務しており、両社の財務および営業または事業の方針の決定に関して影響を与える立場にあります。
2.クラウドクレジット・ファンディングおよびエストニアグループ会社の主な経営・財務指標は以下の通りです。
3.本ファンドに関する資金使途および事業計画の概要につきましては、上記の説明のほか、本サイトに掲載しております本ファンドに関する契約締結前交付書面をご参照ください。
4.本ファンドに関する出資金は、金融商品取引業等に関する内閣府令第125条その他の法令に定める基準に則り、クラウドクレジット・ファンディングが開設するファンドの種類別・号数別に開設する預金口座で分別管理を行います。
銀行の商号 株式会社三井住友銀行
営業所の名称 日比谷支店
所在地 東京都港区西新橋1 – 3 – 1
口座名義 本サイトに掲載の契約締結前交付書面をご参照ください。
口座番号 本サイトに掲載の契約締結前交付書面をご参照ください。
※分別管理を行う預金口座へ直接お振込みされないようご注意ください。
5.本ファンドに関するリスクにつきましては、「概要・リスク」タブに記載した説明に加え、本ファンドに関する契約締結前交付書面をご参照ください。
また本ファンドの譲渡や中途解約は、匿名組合契約書に定める場合を除きお受けできません。
6.出資いただいた後の本ファンドの出資対象事業の概況等につきましては、クラウドクレジット・ファンディングの委託を受けた当社が、ウェブサイト(マイページを含みます)に掲載する方法または電子メールにて送付する方法により投資家の皆様にファンド報告書を交付してお知らせいたします。
7.本ファンドに関する運用手数料は、出資額の総額が募集金額に達しないこと、またはエストニアグループ会社に資金を貸付け回収する事業が開始できないと判断したことを理由にクラウドクレジット・ファンディングが匿名組合契約を解除した場合を除き、払戻しはいたしません。詳しくは本ファンドに関する契約締結前交付書面をご確認ください。
貸付先情報
「中東地域IT商社支援ファンド」シリーズ
実質的な貸付先の基本情報(※)
業者の名称 | Octagon International FZCO |
所在地 | アラブ首長国連邦 ドバイ |
事業展開している国・地域 | アラブ首長国連邦、米国、英国、オランダ、チェコ、シンガポール |
業種 | 商社・卸売 |
設立年月日 | 2007年3月15日 |
主要メンバー | 【CEO】Sukant Mishra 【Vice President】Abhijeet Patale |
従業員数 | 22名(2019年8月31日時点) |
ホームページ | https://octagondistribution.com/(英語) |
備考 | - |
本ファンドの実質的な貸付先の事業内容
Octagon International FZCO(以下「Octagon社」といいます)は、1990年代終わり頃からアフリカ・中東地域を中心に幅広い業種のIT化に携わってきたインド人の創業者で現CEOでもあるSukant Mishra氏がアラブ首長国連邦のドバイで起業した専門商社です。現在もドバイを拠点に世界各地のコールセンターや民間企業のITシステム向けの情報通信機器販売に特化した事業を展開しています。
Sukant氏が生まれ育ったインドは、世界各国のIT事業分野で活躍する多数のエンジニアを輩出していることで知られていますが、Octagon社はそのような人的ネットワークを積極的に活用しています。現在では、中東地域のみならず、世界各国における情報通信機器やインフラの更新需要を商機として積極的に取り組んでおり、ドバイの他に、米国、英国、オランダの4拠点で営業人員と流通拠点を確保しています。
Octagon社は全ての取引に確実性を期すよう、保険会社による信用保険を適用することを原則としています。損害保険業界では2015年頃から特に中東・アフリカ地域について、政情不安の高まりを背景に信用保険の与信基準について厳格化が進められました。当時、Octagon社はこれらの地域を主要な商圏としていたことから、一旦、事業規模を縮小し、金融機関からの全ての借入を返済した経緯があります。しかし、2018年より先進国を中心とした次世代高速通信を想定した大規模な情報通信機器の更新やコールセンター建設のニーズに対応すべく、事業拡大に方針を転換しました。
現在、第5世代移動通信システム(5G)の本格商業運用を控え、欧米を中心に情報通信機器の更新ニーズが力強い伸びを見せています。Octagon社においても2019年7月末時点で未消化となっている注文金額が、2019年3月までの1年間の売上に相当する規模で積み上がっており、これらに対応できるような素早い資金手当てが必要となっている状況です。同社CEOのSukant氏は、足下で急拡大する顧客の情報通信インフラ更新ニーズに対し、従来の商業銀行からの融資では機動的な経営が行い難いとの見解から、クラウドファンディングによる資金調達の手段を検討しています。
本ファンドの実質的な貸付先の財務情報等
直近の財務諸表等(※1)
営業収益 | 37,993,050 |
税引き後当期純利益 | 1,754,906 |
総資産 | 5,472,995 |
有利子負債 | 0 |
純資産 | 5,121,179 |
未解決訴訟数 | 無し |
その他特記事項 | - |
※1 2019年3月31日時点・単位:UAEディルハム・監査法人:SKM International
2018年度のOctagon社の決算を記載しております。
直近のKPI達成度合い(※2)
KPI | 2018年度末目標 | 2018年度末実績 |
---|---|---|
営業収益 | 33,533,272 | 37,993,050 ↑ |
純利益 | 1,506,750 | 1,754,906 ↑ |
顧客数 | 40 | 77 ↑ |
顧客対象地域 | 6 | 11 ↑ |
取引先ベンダー | 7 | 9 ↑ |
※2 2019年3月31日時点・単位:UAEディルハム
メッセージ
本ファンド組成にあたって投資家の皆様へお伝えしたいこと
当社商品部の白坂(写真左)とOctagon社CEO(写真右)
本ファンドの当社担当者からのメッセージ
本ファンドは、最終的な投資先として、アラブ首長国連邦のドバイを拠点に、同国の他、米国、英国、オランダ、シンガポール等で情報通信機器の卸売事業を展開する専門商社Octagon International FZCO(以下「Octagon社」といいます)に対し、米ドル建てで貸付けを行うものです。
✔ アラブ首長国連邦を拠点に世界で情報通信機器の卸売事業を展開する専門商社向けの貸付案件です。
✔ 本ファンドの資金は、主にOctagon社の運転資金に充当します。
【アラブ首長国連邦について】
事業環境ランキング
アラブ首長国連邦は、世界銀行が発表するビジネス環境ランキング(2019年版)で11位(日本は39位)となっており、中東地域のみならず世界的にも高い評価を得ています。これまで全ての国家予算を連邦内で生産される原油に依存してきましたが、国際通貨基金(IMF)から収益源の多角化の要請を受けていることもあり、産業化を推進しています。
ドバイにおける情報通信産業
アラブ首長国連邦の構成国であるドバイ政府は特に情報通信テクノロジーを重要視しており、国家戦略を担う重要な産業分野の一つに位置付けています。ドバイは古くは真珠の養殖を行っていた小さな漁村であったことが知られていますが、その後、砂漠の中へ新たに建物を建設する都市開発を行ってきました。各建造物の間には既存の通信インフラがないため、新たな建物の建設に併せて新規のインフラ設置が必要となります。また、行政機関におけるITシステムの導入需要が普遍的に高く、例えば民事裁判所の記録等は全て電子化され、オンラインで保存されるものとなっています。
信用補完として個人保証を付与
当ファンドでは実質的な貸付企業の信用補完を図るべく、貸付の条件として、実質的な貸付先企業のCEOから申告のあった資産規模に鑑み、当ファンドからの貸付金額の範囲において、個人保証を行うこととしています。
信用保険に関するリスク
当ファンドの実質的な貸付先企業においては、取引に際し、信用保険を適用しています。当該保険については取引に伴う資金回収のリスクを低減させるものですが、保険適用が認められない事象の発生や保険金の受取までに一定期間を要することが、最終貸付先企業の資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。
ドバイおよび隣国関係
政治面においては、2017年6月にカタールがムスリム同胞団などのテロ集団を支援し、資金提供を行っていることをその理由にアラブ首長国連邦、サウジアラビア、バーレーンおよびエジプトは、カタールとの国交断絶を発表しています。また、2019年6月にホルムズ海峡で日本籍船舶含むタンカー2隻が攻撃を受ける事態や、2019年9月にはサウジアラビアの石油施設が攻撃される事態が発生しており、中東各国および欧米諸国との間では緊張が高まっています。
本ファンド貸付先CEOからのメッセージ
Octagon International社CEO Sukant Mishra氏
日本の投資家の皆様へ
オクタゴン(Octagon社)は前身企業から含めると15年以上にわたって情報通信機器分野の事業を行っており、世界40カ国以上に顧客基盤があります。当社の使命は、合理的な価格で顧客に最新テクノロジーを提供し続けることにあります。
当社の強みは、経験豊富なチームと大手ベンダーとの強力なネットワークにあります。これまでの事業経験およびインドの複数のITパークの開発現場との連携から、市場のトレンドと今後の技術分野の動向に対し、積極的な独自の優位性を確保しながら、競争に先んじることを心掛けています。また、事業拠点とオペレーションのコストを合理的に抑制しながら、主要市場にアクセスしていることで競合より戦略的に優位に立つことができます。
情報通信機器市場では類似水準の製品クラスでも世界各国の市場で調達価格と競争的な販売価格に偏差があります。オクタゴンでは慎重な市場モニタリングを継続してきたことで、情報通信機器のライフサイクルと新製品の導入の時期を的確に捉え、裁定を働かせる努力を続けています。また、地理的な条件として当社はドバイを拠点としていることで、世界的な物流網の枠組みから先進国と新興国の両市場をモニタリングしています。
当社は、ユニファイド・コミュニケーション(統合的な通信)、データ格納保存(ストレージ)、およびセキュリティソリューションの分野で主要な事業者となることを目指しています。特に統合通信分野は急速に成長しているセグメントの1つで、当社では5G市場は今後7年間に年平均で25%、400億ドル以上の市場規模に成長すると見ており、当社の関連する事業セグメントはこの力強い成長の恩恵を享受出来るものと見ています。今回は日本の投資家の皆様のご支援のもと、このような成長の機会に取り組みさせて頂きたいと考えています。
過去の運用実績
「中東地域IT商社支援ファンド」シリーズ
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