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ファンド詳細

【ユーロ建て】欧州不動産担保ローンファンド3号

表面利回り
(年率/税引前)
5.0〜9.0%*
貸付完了までの待機期間
最長90日
運用予定期間
約22か月*
貸付通貨
EURユーロ建て
投資倍率
1.034以上*
最低投資金額/投資単位
¥10,000
当初販売目標金額
¥30,000,000
募集期間
2023/11/10 〜 2023/11/24
分配開始予定時期
2025年10月初旬*
分配方法
変動型
運用手数料
3.0%
担保・保証

担保・保証の詳細:エストニア不動産への担保設定。ただし、その担保物件の評価額は、その貸付先へのローン金額の約1.4倍以上といたします(下記に記載の【本ファンドの特徴】の欄をご覧ください。)。

*本ファンドは、募集時点ではまだ最終的なエストニアでの貸付先が決まっておりません。したがって、表面利回り、投資倍率、運用期間は、すべての貸付先のローンの条件が決まった後に確定します。その後本ファンドにご投資いただいたお客様に向けて、確定した運用条件を運用開始後すみやかに『実行通知書』でお知らせします。なお、上記の表面利回りは募集時点における想定です。市場金利水準の変化等によって5.0%の表面利回りを確保できない状況となる場合には運用を開始せずにファンドを終了させることとします。一方で、表面利回りが9.0%を上回る場合には運用を実施します。

「ファンドのリスク」を必ずご確認ください。

当社担当者から投資家の皆様へお伝えしたいこと

・不動産担保付のエストニア不動産関連事業者向けローンで運用します。
・提携先のEstateguru OÜは欧州最大手の不動産担保融資型クラウドファンディング事業者です。
・担保不動産と事業者の審査をEstateguru OÜが行い、クラウドクレジットグループが厳選します。

(画像:Estateguru社の運営メンバー)
EstateguruOÜ(以下、「Estateguru社」という)は2013年設立で、主要メンバーは不動産業界、大手金融業界やデジタルバンクなどにおける豊富な経歴を持ちます。なお、EU圏内でクラウドファンディングサービスを行うためには2023年11月10日までにEU統一ライセンスの取得が義務付けられており、Estateguru社は同認可を取得済みです。

そのEstateguru社の審査を通過した案件のうち、クラウドクレジット株式会社のエストニア子会社であるCrowdcredit Estonia OÜ(以下「エストニアグループ会社」といいます)が別途基準を設けて絞りこんだローンで、本ファンドに関連する運用を行います。

本ファンドの資金需要者は、募集時点で決定しておりません。募集終了後に資金需要者を決定する際の『貸付方針』および『貸付・審査基準』を貸付先タブに記載しておりますのでご参照ください。下記にも関連する情報を掲載しています。

本ファンドに関連する不動産担保ローンは、その金額を担保不動産評価額の69%以内に限定します。

【本ファンドの特徴】

(画像:タリン旧市街)

本ファンドの資金は、エストニア国内で不動産関連事業を営む法人等への不動産担保ローンで運用されます。

エストニアグループ会社は、不動産担保ローンの貸付を、Estateguru社の運営するプラットフォームを通じて、Estateguru社のグループ企業であるEstateguru Capital社による助言を踏まえて行います。なお、ローン1件あたりの想定金額はおおよそ50,000~250,000ユーロで、本ファンドと関連するローンが1件となることも複数件となることもあり得ます。

ローンの金額は、担保不動産価値の69%以内に留めます。つまり、担保不動産価値はローン金額の約1.4倍以上となります(ただし、不動産価格の変動によりその倍率が変わる可能性があります。)。

なお、本ファンドは、募集時点で資金需要者が決定しておらず、募集終了後に、エストニアグループ会社への送金日から起算して90日目までに決定して運用を開始します。投資家の皆様には、運用を開始し次第すみやかに、運用条件および資金需要者への貸付条件を実行通知書にてお知らせします。

また、本ファンドに関する担保・保証は為替変動リスクを保全しません。そのため、通常の当社ファンドと同様に為替変動リスクが発生します。本ファンドでは、ユーロ・円の為替変動リスクが該当します。

【不動産担保ローンおよび担保不動産の精査体制】

不動産担保ローン借入人の審査をEstateguru社が行います。

担保不動産価値の評価は、外部の不動産鑑定書を基に長期的な視点でEstateguru社が行い、エストニアグループ会社はその妥当性を検証します。

なお、エストニアグループ会社は、Estateguru社の実績等を踏まえて独自に融資案件選定基準を設け、その基準に該当するものを対象に融資を行います。詳細は下記に記載の【融資案件の選定基準】の欄をご参照ください。

【Estateguru社について】

Estateguru社はエストニア等欧州で同名の不動産担保融資型クラウドファンディングプラットフォームを運営する企業です。2014年の営業開始以来、プラットフォームを通じて、不動産の購入や不動産を活用した資金調達を望む資金需要者と、投資家とを結びつけてきました。

資金需要者の所在国は、創業当初のエストニアからバルト三国、続いてヨーロッパ諸国へと拡大しました。それとともに、投資家を世界中から募り、2023年3月現在では欧州を中心に世界106か国・15万人超が投資家として参加しています。

【関連する当事者】

【不動産担保ローンに関連する当事者の説明】

資金需要者は、エストニア国内の不動産関連事業者のうちEstateguru社の実施する審査を通過した法人、または、その法人の設立するSPC(特別目的会社)です。

それらの資金需要者が不動産担保ローンの借入人になり、原則、担保不動産の所有名義人とも同一になります。例外的に借入人と不動産名義人が異なるケースには、SPCがジョイントベンチャーの形態をとるものや、借入人と同じ親会社を持つ別SPCが名義人となるものなどが含まれます。

不動産担保ローンの元利金等の借入人からの回収、その他資金を移動・管理する事務は、Estateguru社、そのグループ企業またはその協業先企業が行います。

不動産の担保設定、解除および処分は、Estateguru社のグループ企業で担保関連事業に特化したセキュリティーエージェントが、エストニアグループ会社の代理人として行います。なお、セキュリティーエージェントはEstateguru社のグループ会社ですが、第三者の法律事務所に所属の弁護士が代表社員として実務を行います。そのため、Estateguru社が破綻しても、第三者の法律事務所の管理により担保不動産を保全・処分等される仕組みになっています。

【エストニアの不動産市場】

(画像: Estateguru社がローン組成に携わったRocca Towers・タリン)

エストニアはヨーロッパ北東部のバルト海に面するバルト三国のなかで最も北にあります。

人口約133万人(2021年時点)の小国ながらソブリン格付が日本よりも高く、IT技術で経済を成長させてきた『電子国家』として知られています。

また、金融・保険分野で多くの外国企業を受け入れるなど、経済自由度の高さも特徴です。

首都タリンは港湾都市で、人口約44万人(2021年時点)と、国民の約3分の1が集中しています。首都タリンの人口とエストニアの国の人口は、ともに年率1%未満ながら微増傾向にあります。

また、国民の平均収入は、新型コロナ禍に見舞われた2020年を除いて、近年、年率5~10%の増加が続いています。

エストニアの不動産市場は、2022年までの直近10年間で首都タリンの住宅の平米単価が2倍以上に伸びました。足元ではインフレや金利上昇の影響も受けているものの、前述した収入の伸長などに支えられた住宅需要の増加が確認できます。

【担保設定とその実行の方法】

エストニアにおける不動産への担保設定において、同一不動産に対して複数の債権者からの融資を受ける場合、それらの債権者から一括して専任されたセキュリティーエージェントが担保を取得する方法があり、本ファンドに関してもその方法をとります。
その場合セキュリティーエージェントは全債権者の利益の為に担保を保有し、各債権者に収益を分配します。本ファンド資金による融資に対する担保設定は、エストニアの電子データベースに登記されます。担保設定に要する費用は借入人が負担します。なお、担保権実行後の処分はEstateguru社が合理的だと認める方法で行います。また、担保権を実行するよりも融資条件を見直すことが合理的だとEstateguru社が判断する場合には、その方法をとることがあります。

【融資案件の選定基準】

Estateguru社が組成する案件の中から、上記基準の範囲内にて案件を選定します。選定の過程で、Estateguru社のプラットフォーム内における借手の実績や個々のプロジェクト詳細、不動産評価の妥当性、KYC履行状況等の確認をエストニアグループ会社が行います。

本ファンドでは、Estateguru社のプラットフォームで相対的に多くの実績を確認できる居住用または商業用不動産のディベロップメントローンまたはブリッジローンに絞って貸付を行います。

【モニタリング体制】

資金需要者(不動産担保ローン借入人)のモニタリングは、一義的にEstateguru社が、直接コンタクトを取りながら行います。エストニアグループ会社は、定期的に、Estateguru社から資金需要者や担保不動産の情報提供を受けてモニタリングに活用します。

また、エストニアグループ会社は、Estateguru社自体に対しても財務情報等の提出を求め、その健全性等をモニタリングしてプラットフォーム事業等の運用に懸念がないことを確認します。

【募集開始から運用開始時までのタイムライン】

本ファンドの投資スキーム

本ファンドは、クラウドクレジット・ファンディング合同会社(以下「クラウドクレジット・ファンディング」といいます)がクラウドクレジット株式会社(以下「当社」といいます)のエストニア子会社であるCrowdcredit Estonia OÜ(以下「エストニアグループ会社」といいます)に対して貸付けを行います。

その上でエストニアグループ会社はこの借入金を原資として、 エストニアに籍を置くEstateguru社のプラットフォームを通じて借入を行う不動産関連事業者 へ貸付けを行います。

投資家の皆様には、クラウドクレジット・ファンディングのエストニアグループ会社向けの貸付事業に対して出資していただきます。

  • グループ会社貸付金は無担保で、貸付に係る基本契約に責任財産限定条項(エストニアグループ会社の返済義務の範囲を、エストニアグループ会社が各ファンドにおいて実施した貸付の回収金等に限定する条項)が付されております。
  • エストニアグループ会社は送金に際して取引銀行および送金業者(もしあれば)に対して所定の送金手数料を支払います。
  • エストニアグループ会社がクラウドクレジット・ファンディングに対して返済を終えた後にエストニアグループ会社に残った財産はエストニアグループ会社の収入となります。
  • 本ファンドへの出資にお申込いただいた資金は、エストニアグループ会社がローン貸付待期期間(エストニアグループ会社への送金日から起算して90日目まで)のうちに、その一部または全部を上記の【融資案件の選定基準】を満たす貸付に充てます。ローン貸付待機期間内に同貸付に使用されなかった資金は、最初の分配時にあわせて投資家の皆様へ返還いたします。
  • エストニアグループ会社はEstateguru Capital OÜに対し、(Estateguru社のプラットフォーム内における口座管理およびCCEが投資対象を選定する際に必要な情報提供を受ける対価として)貸付中のローン残高に対して年利換算1%のServicing Feeを支払います。
  • 本営業者は、エストニアグループ会社への送金を、ユーロに両替したうえで行います。また、エストニアグループ会社が本営業者へ送金する場合には、本営業者はユーロを円に両替したうえで、その送金の内訳に応じて投資家の皆様へ返金・出資金の返還・利益の分配をいたします。 両替を行う都度、その両替を取り扱う銀行において、外国為替手数料が発生します。

営業者・募集取扱者について

匿名組合の営業者 クラウドクレジット・ファンディング合同会社
※クラウドクレジット株式会社の100%子会社
募集・私募取扱業者 クラウドクレジット株式会社

クウラウドクレジットのファンド組成プロセスについて

本ファンドに関する重要情報

  1. 当社はクラウドクレジット・ファンディングとエストニアグループ会社の議決権を100%保有しております。また当社の代表取締役である岩田郷は、クラウドクレジット・ファンディングの代表社員としての当社の職務執行者を兼務しております。また当社の取締役である持田智裕はエストニアグループ会社のManagement board memberを兼務しております。したがって、両名は、それぞれ各社の財務および営業または事業の方針の決定に関して影響を与える立場にあります。
  2. クラウドクレジット・ファンディング、エストニアグループ会社およびクラウドクレジット株式会社(連結ベース)の主な経営・財務指標は以下のとおりです。
  3. 本ファンドに関する資金使途および事業計画の概要につきましては、上記の説明のほか、本サイトに掲載しております本ファンドに関する契約締結前交付書面をご参照ください。
  4. 本ファンドに関する出資金は、金融商品取引業等に関する内閣府令第125条その他の法令に定める基準に則り、クラウドクレジット・ファンディングが開設するファンドの種類別・号数別に開設する預金口座で分別管理を行います。
    分別管理を行う預金口座について
    銀行の商号 株式会社三井住友銀行
    営業所の名称 日比谷支店
    所在地 東京都港区西新橋1-3-1
    口座名義 本サイトに掲載の契約締結前交付書面をご参照ください。
    口座番号 本サイトに掲載の契約締結前交付書面をご参照ください。
    ※分別管理を行う預金口座へ直接お振込みされないようご注意ください。
  5. 本ファンドに関するリスクにつきましては、「ファンドのリスク」タブに記載した説明に加え、本ファンドに関する契約締結前交付書面をご参照ください。また本ファンドの譲渡や中途解約は、匿名組合契約書に定める場合を除きお受けできません。
  6. 出資いただいた後の本ファンドの出資対象事業の概況等につきましては、クラウドクレジット・ファンディングの委託を受けた当社が、ウェブサイト(マイページを含みます)に掲載する方法または電子メールにて送付する方法により投資家の皆様にファンド報告書を交付してお知らせいたします。
  7. 本ファンドに関する運用手数料は、出資額の総額が募集金額に達しないこと、またはエストニアグループ会社に資金を貸付け回収する事業が開始できないと判断したことを理由にクラウドクレジット・ファンディングが匿名組合契約を解除した場合等を除き、払戻しはいたしません。詳しくは本ファンドに関する契約締結前交付書面をご確認ください。
  8. 本ファンドの募集開始日現在、エストニアグループ会社には、返済の猶予を受けているクラウドクレジット・ファンディングからの他のファンドに関する貸付契約(責任財産限定条項あり)がございます。

本ファンドのリスク

以下に本ファンド固有のリスクについて要約します。その他のリスクやリスクの詳細等は「契約締結前交付書面」に記載しております。お申し込み前に必ずご確認ください。

実質的な貸付先その他の関係者の信用リスク

ファンドの資金は、匿名組合の営業者としてファンドを運営する当社のグループ会社からの他のグループ会社に対する貸付を経由して、最終的に海外の資金需要者(実質的な貸付先)に対する貸付債権の取得資金(貸付金または購入代金)に充てられます。 個々の事情や経済情勢等により実質的な貸付先からの返済が当初の想定通りになされなかった場合、または何らかの事情により上記のグループ会社の財政状態が悪化した場合、本事業における収益の減少または費用の増加がもたらされ、投資家の皆様への分配金の減少や遅延などが生じるおそれがあります。

実質的な貸付先 エストニアに籍を置くEstateguru社のプラットフォームを通じて借入を行う不動産関連事業者
匿名組合の営業者として本ファンドを運営する当社のグループ会社 クラウドクレジット・ファンディング合同会社
(以下「クラウドクレジット・ファンディング」といいます)
本ファンドからの借入金により実質的な貸付先に対する貸付けを行う当社のグループ会社 Crowdcredit Estonia OÜ
(以下「エストニアグループ会社」といいます)

為替変動リスク

為替レートの変動によって分配金は増減します。​

関連する為替レート ユーロ

ファンドの投資スキームに関わるリスク

当社のファンドは、関係各国の法制(各国間における租税条約や税制を含む)に従い、複数の関係者における業務の連携を伴う投資スキームを基盤としています。そのため、関係国における政治経済情勢の変動や法制の変更、関係者における業務遂行の困難や不能等により投資スキームが十分に機能しなかった場合、本事業における収益の減少または費用の増加がもたらされ、投資家の皆様への分配金の減少や遅延などが生じるおそれがあります。

関連する国 日本国(当社およびクラウドクレジット・ファンディングの所在国)、エストニア共和国(エストニアグループ会社の所在国、提携先および実質的な貸付先の事業展開国)、ラトビア共和国(提携先の事業展開国)、リトアニア共和国(提携先の事業展開国)、ドイツ連邦共和国(提携先の事業展開国)、フィンランド共和国(提携先の事業展開国)、スペイン王国(提携先の事業展開国)、ポルトガル共和国(提携先の事業展開国)、スウェーデン王国(提携先の事業展開国)

①最終資金需要者が破綻した場合

Estateguru社が指名したセキュリティーエージェントは、元本と利息を回収するための担保権を実行し、最終資金需要者に付与したローンを担保とする債権回収や担保処分による活動を行う権限を有します。元本償還や利益分配の時期が遅れるリスク、最終資金需要者の財務状況や担保の価値の変動により、元利金を棄損するリスクがあります。

②Estateguru社が破綻した場合

破産手続きは破産管財人によって管理され、破産管財人はエストニア金融監督当局(以下「FSA」といいます。)と協力してEstateguru社の清算を行います。Estateguru社が採用し、FSAに提出した事業清算方針に従って、事業清算コーディネーターとして活動する法律事務所が貸付債権の管理を引継ぎ、資金需要者の提供した担保を保有するセキュリティーエージェントとともに回収業務を行います。なお、Estateguru社の子会社であるセキュリティーエージェントの業務は、Estateguru社の破産手続き開始後、破産管財人およびFSAの管理下で行われます。なお、この場合には元本償還や利益分配が本来の予定よりも遅れるリスク、ならびに、元本および利息の一部または全部が失われるリスクがあります。

その他リスク

その他のリスクやリスクの詳細等は本サイトにある「契約締結前交付書面」に記載しております。事前に必ずご確認ください。

またクラウドクレジットで扱うファンド共通のリスクについて以下よりご確認ください。

クラウドクレジットで扱う
ファンド共通のリスク

貸付債権の管理、回収方針・態勢

貸付債権の管理、回収活動はEstateguru社の方針に基づき、Estateguru社とそのグループ企業、提携先協業先が行います。Estateguru社は、実質的な貸付先における返済能力に疑義が生じた場合や外部環境等により当初予定されていた返済スケジュール通りの返済に懸念が生じた場合には、その原因と状況詳細に確認しながらのリファイナンスや返済繰り延べ、貸付契約に基づく早期返済請求や裁判手続きによる回収等を慎重に判断することで回収額の極大化を図る方針としています。また状況に関わらず延滞が90日に達するとその案件はデフォルト認定され、任意売却や競売手続きなどの担保処分の検討を開始します。

エストニアグループ会社は、Estateguru社の回収方針とその活動状況についてモニタリングを行い、必要に応じてEstateguru社に対する意見具申を行います。また、Estateguru社の経営環境、財務状況、株主・代表者等の異動状況などについても定期的なモニタリングを行い、ファンド運営事業を適切に推進することで回収額の極大化を図ってまいります。

提携先の事業内容

Estateguru社は、エストニアで同名の不動産担保融資型クラウドファンディングプラットフォームを運営する企業です。2013年の設立以来、不動産投資または不動産を有効活用した事業資金の調達を望む中小企業と投資家とを結びつけてきました。資金需要者の所在国を創業当初のエストニアから他のバルト三国やそれ以外の欧州諸国へと資金提供先を拡大するとともに、世界中から投資家を募り、2023年3月現在では欧州を中心とする世界106か国に15万人超の投資家を擁します。

Estateguru社の運営するプラットフォームの特徴は、不動産担保型のローンのみを扱うことです。さらに、すべての商品を、資金使途等に応じてビジネス・ローン(事業用資金)、ブリッジ・ローン(つなぎ資金)およびディベロップメント・ローン(建設資金)の3種類に分類しています。

貸付先に関する内容

本ファンドでは、募集時点で具体的な資金需要者が決定しておりません。募集終了後にエストニアグループ会社が次の貸付方針および貸付・審査基準で貸付を行います。なお、エストニアグループ会社は、本ファンドの全貸付を完了し次第すみやかに実行通知書を作成いたします。実行通知書には本ファンドの運用条件とともに貸付けたローンの概要を記載し、投資家の皆様にご確認いただけるようにいたします。

<貸付方針> Estateguru社による融資審査を経てプラットフォームを通じて貸付人の募集が行われるエストニア共和国内にて事業を営む法人に対する第一順位で担保設定される不動産ローン案件の中から、エストニアグループ会社において、プラットフォームを通じた借入における実績や対象地域などを考慮し、以下の貸付審査基準を充足する不動産ローン案件を選択して貸付を行います。

<貸付審査基準>
・ 貸付の種類:エストニア共和国内で不動産関連事業を営むSPC(特別目的会社)を含む法人に対する不動産担保付貸付。
・ 資金使途:下記「担保不動産の種類」で規定された種類の不動産の取得、開発もしくはリノベーション(建物の用途変更を含む)に要する資金、または担保不動産を売却しもしくは借換えするまでの間に使用されるつなぎ資金。
・ 通貨:ユーロ建
・ 担保の条件:当該貸付を含め、当該貸付の借入人に対してプラットフォームを通じて行われる同一の不動産ローン案件に関する貸付(同一の不動産ローン案件に関する過去または将来の貸付を含む。)(以下「全貸付」という。)に関する当該借入人に対する債権を担保するために担保不動産に設定される第一順位の担保権であって、予測LTV*が最大69%(土地及び建物が担保不動産の場合)または最大55%(土地のみが担保不動産の場合)となるものに限ります。
・ 担保不動産の種類:借入人または第三者所有の①商業用不動産であって、建設・開発もしくは増改築・改造が必要であり、もしくは予定され、もしくは建設・開発もしくは増改築・改造後の販売が予定されているもの、②住居用不動産であって、建設・開発もしくは増改築・改造が必要であり、もしくは予定され、もしくは開発・建設もしくは増改築・改造後の販売が予定されているもの、または③土地であって、住居用不動産の建設もしくは開発のために使用されるもののうち、エストニア共和国内の特定の都市部及びその周辺のいずれかに所在するもの。
・ 担保の設定方法:エストニア共和国法に基づき設立された法人であるEstateguru tagatisagent OÜが、セキュリティーエージェントとして、当該本件貸付を含む全貸付に係る貸付債権と実質的に同内容の金銭債権(パラレル・デット)の債権者として担保権の設定を受け、担保権の実行は、Estateguru社の指示に基づきEstateguru tagatisagent OÜにより行われるものとします。
・ 一の貸付あたりの最大貸付額:EUR1,000,000
・ 貸付利率:年10%以上
・ 貸付期間:18ヶ月以内

*予測LTVとは、ある不動産ローン案件に関して、貸付契約締結時及び潜在的な将来の段階を含め、それぞれの時点で、その借入人が借り入れることができる貸付総額の当該貸付総額を担保する担保不動産の価額に対する割合をいいます。

提携先の情報

基本情報

業者の名称 Estateguru OÜ
所在地 エストニア共和国ハリュ県タリン
Harju maakond, Tallinn, Kesklinna linnaosa, Pääsukese tn2, 10145
事業展開している国・地域 エストニア、リトアニア、ドイツ、ラトビア、フィンランド、スペイン、ポルトガル、スウェーデン(Estateguru社グループとしての事業展開国)
業種 P2Pプラットフォーム(不動産向け)
設立年月日 2013年10月24日
主要メンバー CEO Mihkel Stamm
Co-Founder & Chairman of Supervisory Board Marek Pärtel
CFO Marko Arro
CRO Andres Luts
Head of Capital Markets Judith Tan
従業員数 Estateguru社グループ全体で74名
Webサイト Webサイト
備考

※2023年03月31日時点の情報

財務情報

決算年月 2020年12月 2021年12月 2022年12月
営業収益 550 926 1,104
当期純利益 (25) (284) (812)
総資産 1,200 1,838 726
総負債 972 1,106 734
純資産 229 732 (8)
その他特記事項 - - -
平均為替レート(EUR/円) 121.80 129.83 137.98
期末為替レート(EUR/円) 126.92 130.32 140.30

単位:百万円
監査法人:KPMG Baltics OÜ
※毎年の監査済報告書については、通常期末から6か月以内の提出を求めており、各社から受領次第、内容を更新します。
※カッコ()付の数字はマイナスを表します。
※円建てへの換算には、各決算期の平均為替レート(損益項目)および期末為替レート(資産・負債等項目)を用います。

募集終了