JavaScriptを有効にしてください。

欧州3か国個人向けローンファンド ハイイールド型 2017年1月期

運用状況 > 欧州3か国個人向けローンファンド

2017年2月15日

 

欧州3か国個人向けローンファンド ハイイールド型(全号共通)

2017年1月期(2017年1月1日~1月31日)の運用状況及び分配について

 

 平素よりお世話になっております。欧州3か国個人向けローンファンド ハイイールド型にご投資いただき、ありがとうございます。本ファドシリーズでは2016年12月期にご報告申し上げた運用環境が2017年1月期においても継続しておりますので、ご案内申し上げます。

 

【運用環境について】

 本ファンドは、Bondora ASが運営するP2Pレンディングマーケットプレイスを通じてスペイン、フィンランド共和国及びエストニア共和国の個人向けローンを8つのリスクグレードに分類し、その中から最もリスクの高いグレードのローンに投資するファンドです。現状、本ファンドではスペインに81.4%、フィンランドに14.5%、エストニアに4.2%の割合で貸付債権を有しております。本ファンドは2015年4月から運用を行ってまいりましたが、2016年12月期にご報告申し上げた延滞債権の発生と延滞期間の長期化が2017年1月時点においても継続しております。本営業者のエストニア子会社は、現地パートナーであるBondora ASを通して、延滞している債権回収額の最大化を図るとともに、長期間の延滞を継続する債務者に対して法的措置を含めた対応をとっております。このような状況下においては債権の回収に相応の時間を要することや、エストニア子会社が保有する債権に貸倒れの可能性が上昇していることから、保有する債権が将来生み出すキャッシュフローに対する不確定要素が多くなっております。

 

【当社の対応】

 本営業者は、本ファンドについて「延滞債権発生率の上昇」と「延滞期間の長期化」が急速に進行したことで、将来にわたって受け取る元利返済金の減少と回収期間の長期化は避けられないものと判断いたしました。つきましては、2016年12月期以降、毎月配当可能な現金財産を各号ごとに按分したうえで、当初の各号ごとのエストニア子会社からの貸付金返済スケジュールの元本返済に対応する出資金を分配し、将来において本ファンド全体(全号数)での実現損益が確定したところで、その損益を按分して分配することといたしました。具体的な分配方法としましては、まず2016年12月期の分配時点において本ファンド全体が保有する現金財産を各号の出資金残高で按分しエストニア子会社内に各号分として留保しました。
 その後、新たに回収された資金は、当月の各号の出資金残高で同様に按分し各号分として留保します。

 このように留保した資金から当初予定されていた各号ごとのエストニア子会社からの貸付金返済スケジュールの元本返済に対応する出資金の返済期日に従って出資金のみを優先的に返済いたします。

 ここにおいて2016年12月期以降、上記の方法で出資金の返済を行った後で各号ごとにエストニア子会社に現金財産が残る場合は、翌月期以降の出資金の返済に備えて留保いたします。このとき各号の投資家様の間での公平性を期すため、当月期を含む将来の月に分配予定の無い号に関しても次回分配予定日までファンド全体から按分された資金を留保いたします。そして全ての号の出資金を返済したのちに残余財産がある場合、エストニア子会社の行う事業からの利益として各号への分配を行います。

 なお、当面、投資家様への返済を出資金に限定する理由は、ファンド全体の返済原資が限定されている中で、子会社からの利息に対応する利益を分配した場合、投資家様において源泉徴収税の負担が生じ、その分トータルでのネット(手取り)の受取り額が減少してしまうので、それを避けるためです。また将来の個人向けローンの回収金の額が未確定の中で、来月以降返済期日が来る出資金の返済原資を減らさないための措置でもあります。

 

 

 当月期(2017年1月期)のファンド全体の按分額の決定に関しましては以下の表をご参照ください。

 

【今後の見通し】

 本ファンドにおいて延滞債権の増加により当初予定していた利息収入を満額獲得することが困難になったため、運用利回りが当初の期待利回りに対して低下することは避けられない状況にあります。今後、延滞債権発生の推移とBondora ASによる回収事業の進み具合によって実現利回りは非常に大きく上下することが予測され、場合によっては返済総額が当初出資金を下回る可能性も生じます。

 なお、分配金はユーロを円貨に転換しファンドごとの分配スケジュールに従いお支払いいたします。
(この際、出資金の返済に為替差益が発生した場合には、それは利益として認識されますので源泉徴収税が控除されます。)
 当月出資金の返済(分配)のある号の投資家様には分配金レポートをお送りしておりますので、分配額の詳細は分配金レポートでご確認いただければ幸いです。今後とも弊社業務に対するご理解・支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

<会社概要(クラウドクレジット株式会社)>

【代表者】杉山智行         【設立年月日】2013年1月

【資本金】1億9525万円       【URL】https://crowdcredit.jp/

第二種金融商品取引業
関東財務局長(金商)第2809号
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 加入