【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト1号
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2017年3月15日
【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト1号
運用レポート
表記ファンドは2016年11月に別途お知らせの通り、運用期間を延長させていただきました。そのうえで、現時点におけるファンドの運営状況をご連絡申し上げます。
投資資金総額 :52,370,000円
=== 運用開始時の状況 ===
子会社貸付実行日 :2016年5月11日
子会社貸付金額 :EUR 423,416.14
適用直物EURJPYレート :123.68
適用先物EURJPYレート :124.74
当初子会社貸付期間 :2016年5月11日から2016年11月25日
資金運用日数 :198日
子会社貸付金利(年利) :13.45%
=== 2017年2月3日時点の状況 ===
繰越未返済元本額 :EUR 135,478.47
延長期間累積未払利息額 :EUR 3,494.61
当期分配額 :EUR 13,046.76
子会社負担外為両替手数料 :EUR 38.15
出資者返済原資 :EUR 13,084.91
適用直物EURJPYレート :119.71
運用手数料 :JPY 0.-
円貨換算出資者返済原資 :JPY 1,566,394.-
未返済元本残高 :EUR 125,926.32
累計返済総額(当初出資金比率) :EUR 331,915.70 (78.39%)
円貨累計返済総額(当初出資金比率) :JPY 41,337,985.- (78.93%)
ファンドの実現収益率 :最終的な元利金償還を終えるまで未定
募集時期待利回り :11.3%(計算期間:2016年4月21日~2016年11月30日)
運用者コメント
本ファンドは、エストニア子会社が投資家様からご出資いただいた資金で参加しているカメルーンのトレードファイナンス事業に延滞が生じ、ファンド帰属財産の全てを回収できていないことから、運用期間の延長をいたしました。なお、当期において部分的な資金回収が行われ、カメルーンの現地パートナーであるOvamba Cameroon Solutions Sarl(以下「オバンバ社」)から本営業者のエストニア子会社への未返済元本額はEUR 133,476.12となっております。
また、本営業者からエストニア子会社に貸し付けたローンの未返済元本はEUR 125,926.32です。オバンバ社によれば、延滞が生じている資金需要者(以下「A社」)に対するトレードファイナンス契約においては、A社が買戻しできなかった財産を市場売却することで未回収となっているトレードファイナンス残額を回収し、それによりエストニア子会社に貸し付けたローンの未返済元本の回収を図っております。
しかしながら、本件に関して資産売却と回収を進めるに先立って現地の弁護士と協議した結果、直ちに財産の強制執行に取り掛かった場合、回収額が著しく低減する可能性を指摘されました。具体的には、このたびA社が資産買戻しをできなかった理由が、2016年11月の報告にて記載申し上げた通り、取引先クレジットユニオンの営業停止であって、A社自身に直接的に起因するものではないため、オバンバ社とA社との当初契約期間が満了する2017年2月18日(注1)以前に財産の強制執行に取り掛かった場合、A社がその差し止めを求める訴訟を起こす可能性が高く、そうなった場合に裁判所がオバンバ社に対して不利な判決を下す可能性が十分にあるとの指摘がでたものです。そのため、2017年2月18日まではA社から部分的な返済を受け付けながら、A社の財務再建の進捗を観察してきたところ、2017年2月3日までに未返済金額のうちの一部を回収いたしましたので、当期の分配に充てさせていただきます。
オバンバ社は当初契約期間満了後、A社が買戻しできなかった財産を市場で売却し資金回収を進める予定でありましたが、上述のように契約不履行の原因がクレジットユニオンの営業停止にあるため、A社が現地の裁判所に対して、オバンバ社の資産売却の停止と当初契約期間の延長を求めて調停の申し立てを行っております。
オバンバ社からは調停において1)資産売却の可否、2)契約期間の延長の可否、3)延長期間における金利利息及び遅延損害金に対する取り扱いの3点が論点になると報告を受けております。本営業者とオバンバ社は協議の結果、第一に資産売却を進めることを主張し、金利利息や遅延損害金を伴わない返済猶予には同意しない事を主張することを2社間で確認いたしました。現地時間の2017年3月21日に調停が予定されており、その場でA社との合意する内容もしくは裁判所が示す決定に沿う形で回収事業を再開することになります。
本ファンドの延長通知時にオバンバ社から2017年1月期での満額回収を予定してると報告を受けており、投資家様にも同様の報告をしておりましたが、最新の状況は上記の通りとなります。
現在、本営業者であるクラウドクレジット株式会社は延長期間を6ヶ月、延長後の最終期を2017年5月期と決定しております。カメルーンでの回収事業が進み、すべての財産の回収が2017年5月より前の期に完了したときには、その期をもって本ファンドの運用は終了いたします。その一方、回収期間が長期化した場合には、本ファンドの最終期を再度延長し回収を継続する可能性もございます。
注1:現地でのオバンバ社とトレードファイナンス先業者との間の買戻し条項付売買契約の期間(買戻し期限日)は必ずしも本ファンドの期間(満期日)と同一ではありません。本ファンド資金によって参加するトレードファイナンス契約から得られる収益が部分的な買戻しがある等で本ファンド期間中(満期日)までに期待利回りを上回ると予想される場合、ファンド期間(満期日)と異なる期間(満期日)のトレードファイナンス契約にも参加しています。
本営業者は、カメルーンにおける財産の回収が完了するまで、オバンバ社と協力しながら投資家様の利益最大化を図ります。投資家のみなさまにおかれては、今後ともカメルーン中小企業支援プロジェクトへのご理解・ご支援を賜りたく、お願い申し上げます。
<会社概要(クラウドクレジット株式会社)>
【代表者】杉山智行 【設立年月日】2013年1月
【資本金】1億9525万円 【URL】https://crowdcredit.jp/
第二種金融商品取引業
関東財務局長(金商)第2809号
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